SS-one AutoGuider最近のご要望
まずは、お知らせから。
SS-oneポーラー3ですが、既に完成しています。実際の星でピントを合わせてから出荷になりますので、
現在、晴れ待ちの状況です。
対象者にはメールをしますが、今回の分で、待ってる人全員たりると思います。
さて、本題です。
最近、ちらほら、SS-one AutoGuiderへのご要望が聞かれます。
私も、ポーラー3がやっと終わって少し余裕が出てきたし、これからの季節は晴れが続くので、SS-one AutoGuiderのアップデートを
考えています。
私も、ポーラー3がやっと終わって少し余裕が出てきたし、これからの季節は晴れが続くので、SS-one AutoGuiderのアップデートを
考えています。
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お客さまからのご要望に関係なく、私個人として、前々からやりたいやりたいと思っていることがあります。2つほどありますが、なかなか進みません。
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1 プレートソロービングによる自動導入での自動同期
これの恩恵は自動導入に限らず、応用範囲が広いです。今後の望遠鏡業界のキーポイントと言っていいかも知れません。
後述する極軸合わせにも応用できます。
技術的には、電子ファインダーの星図マッチングで実現済みなのですが、いざやるとなると大変で、なかなか進みません。
後述する極軸合わせにも応用できます。
技術的には、電子ファインダーの星図マッチングで実現済みなのですが、いざやるとなると大変で、なかなか進みません。
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2 北極星が見えない場所での極軸合わせ支援
これはお客さんからのご要望が多いので実現したいのですが、なかなか進みません。ただ、天候の安定するこの冬期間のうち絶対に実現すると意気込んでいます。絶対やる。
方法としては、オートガイド機能拡張によるいわゆるドリフト法、あるいは自動導入の拡張による方法がありますが、精度的にはドリフトが良いので、ドリフトで考えていますが、極軸のズレを方向と角度で示せるようにすることが目標です。
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以下は最近よく聞くご要望です。
3 SS-one AutoGuiderでのオートガイド信号外部入力
これはなぜ必要かというと、CMOSカメラで、ASI-Airとか使うと、ディザリングする方法がまったくないということです。
解決方法としては、
これはなぜ必要かというと、CMOSカメラで、ASI-Airとか使うと、ディザリングする方法がまったくないということです。
解決方法としては、
3-1 CMOS Caputureを出す
これはつい先日も話した通り、最新機種に対応していないこと、そもそも需要がそれほどないことが問題です。
ただ、旧機種に限っては出すつもりです。今まではケース加工を外注に出していましたが、数量が見込めないため、
自分でやるつもりで、準備に時間がかかっています。
これはつい先日も話した通り、最新機種に対応していないこと、そもそも需要がそれほどないことが問題です。
ただ、旧機種に限っては出すつもりです。今まではケース加工を外注に出していましたが、数量が見込めないため、
自分でやるつもりで、準備に時間がかかっています。
3-2 新たに、外部入力端子を付ける
これだと、既に販売したものについては意味がありませんし、そもそもオートガイダーなのに、
外部入力をもうけるというのは、作ってる立場から言えば、屈辱的であまりやる気にはなれません。
3-3 USB経由のST4(ガイド信号)-USB変換器を作る
これが一番いいと思いますが、実際やるとなると大変です。新たにマイコンを使い、IOからUSBに変換して、Linuxのドライバーも
作らないといけません。
作らないといけません。
そういえばパソコンでは昔USB-IOという汎用のIO-USB変換ボードがありましたが、ラズベリーパイでもそのようなものがあれば、話は簡単です。
誰か知ってる人がいたら、教えてほしいです。
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4 EQ5での赤緯軸の騒音対策
これは、先の記事のコメントにもあるように、赤緯モーターの電源を常時通電するというご要望の形で良くきます。
私としては、常時通電オプションを付けるか、オートガイド時だけ常時通電というのがベストと思いますが、
すぐできる形としては、もう強制的に常時通電することです。これなら、簡単なのですぐできます。
ただ、SDカードのアップーデートではなく、SS-one AutoGuider Proを送ってもらって、ファームの書き換えが必要です。
ご希望なら対応します。
ただですね。たとえ、この改造をしたとしてもやはり音はします。
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と、まぁこんなとこです。
最近晴れないですね。天文機材の開発は、実際の星での検証と平行して行うので、晴れないとほんと困ってしまいます。
最近晴れないですね。天文機材の開発は、実際の星での検証と平行して行うので、晴れないとほんと困ってしまいます。
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コメント
ドリフト法支援機能について、現状のオートガイダーで基準星がずれても液晶の映像表示がシフトしないようなオプションをつけるだけでドリフト法の実施は可能だと思います。
基準星のズレを打ち消す方向に微動つまみを調整するだけという、単純明快な操作になります。高機能な仕組みをお考えかもしれませんが、こちらの方法も採用して頂いたら嬉しく思います。
過去に、エムゲンやスカイウオッチャーのドリフト法支援機能を使おうとしたことがありますが、私には操作が難解すぎると思いました。
投稿: betuzan | 2020年10月17日 (土) 03時29分
はい、当然そのような仕様になります。
極軸がずれていると、ものすごい勢いで星が
ずれていくので、この機能がないとすぐ★ロストに
なってしまいます。
投稿: ほんまか | 2020年10月17日 (土) 07時07分
ほんまかさん、お久しぶりです。
ポーラー3楽しみに待っていました。
USB-IOは秋月電子さんで購入できます。
HIDで動作するのでラズパイでも使えるはずですよ。
投稿: Bergamot | 2020年10月17日 (土) 07時11分
ほんまかさんご無沙汰しています。
このボードはどうでしょうか。
https://jp.rs-online.com/web/p/raspberry-pi/1363741/
このサイトでいろいろあるようです。
投稿: もも | 2020年10月17日 (土) 07時47分
秋月のホームページ見たらありましたね。
今度やってみます。
あと、FT245って私、シリアルだけだと思っていましたが、
パラレルIOも入ってるんですね。これも利用できるかも。
投稿: ほんまか | 2020年10月17日 (土) 08時43分
ももさん、ありがとうございます。
このボードは残念ながら使えませんね。
既に販売済み製品には拡張できそうにありません。
投稿: ほんまか | 2020年10月17日 (土) 08時45分
SS-one AutoGuiderアップデートですか!
楽しみです!
私からも便乗で1つ、厚かましくも要望したいのですが、
ディザリングの挙動について、現状の渦巻き型だけじゃなくてランダムもあると嬉しいなぁ〜、、とf^_^;
投稿: neko-CAT | 2020年10月19日 (月) 11時28分
ランダムは2通りあって、一つはある一定範囲内で一様になるランダムで。これはコマごとの平均移動距離が遠く、時間がかかるのでやめました。
もう一つは、ブラウン運動のようなランダムウオークで、これは同一地点を通る可能性があるのと、ずれの方向が一方向化するのでやめました。
狭い範囲に限定すれば最初のランダムはいいかもしれません。
投稿: ほんまか | 2020年10月19日 (月) 11時37分
なるほど、ひと口にランダムと言ってもそう単純なものではないんですねf^_^;
触った事ないですが、Mgenなんかは狭い範囲で一定範囲にしてるんですかね?
いずれにせよいつか実装される事があれば嬉しいです(^ ^)
投稿: neko-CAT | 2020年10月19日 (月) 12時38分
ほんまかさんこんばんわ。
シャッターケーブルを買ったのでディザリング撮影に挑戦しようと思うのですが
SS-one AutoGuider Proの設定のステップとカウントはどのくらいの数値にすれば良いでしょうか?
動画では400mmだとステップが1~3、カウントが4~6でしたがBKP130でAPS-Cだとどのくらいにすればよろしいでしょうか?
投稿: maripo | 2020年10月28日 (水) 19時48分
ステップは2~3で良いと思います。
カウントは赤道儀の精度次第ですが、換算焦点距離が長いので、10くらいからスタートして、
ガイドが安定する前に次のシャッターが切れてしまう場合は値を大きくします。
逆にいつまでたっても次のシャッターが切れない場合は、値を小さくします。
投稿: ほんまか | 2020年10月28日 (水) 21時17分
早速の返信ありがとうございます。
ステップの方は焦点距離にはあまり影響なく、カウントの方を調整ですね。
今度挑戦してみようと思います。
わかりやすい説明ありがとうございました。
投稿: maripo | 2020年10月28日 (水) 23時09分