撮影機材

2019年1月14日 (月)

SS-one CMOS Capture販売見込み

2月中旬には販売できそうです。

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2018年12月27日 (木)

赤道儀とモーターの話、その2

年末特別企画、赤道儀とモーターのお話。前回は、安くてコンパクトな「マイクロステップ駆動」が自動導入を身近にし、赤道儀のバックラッシュを減らしたという話をしました。

第2回目は、これまた最近よく聞く「ハーモニックドライブ赤道儀」について、その仕組みと特性を説明していきたいと思います。

まず、そもそも「ハーモニックドライブ」とは何ぞや。ということですが、簡単に言ってしまえば、「減速ギア」です。非常に特殊な構造のギアですが、減速機であることに変わりありません。モーターと一体になったものを「ハーモニックドライブ」ということもありますが、けしてモーターのことではありません。減速機のことです。

ハーモニックドライブは、ハーモニックドライブシステムズ社の登録商標です。名称は違いますが、他の企業からも同様の構造の減速機が出ているので、けして独占事業ではありません。ただ、特許料の関係でしょうか?非常に高価です。

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その特徴は
1 大きな減速比が得られる
2 バックラッシュやあそびが非常に小さい
3 大きなトルク容量がある
4 構造が簡単で小型、軽量

これを赤道儀に使った場合、上記メリットがそのまま赤道儀のメリットになります。

1 バックラッシュが小さい。->反応が早い(ガイド性能の向上)
2 大きなトルク -> ウエイトが要らないあるいは軽くできる
3 赤道儀が小型、軽量になる

ただ、ハーモニックドライブをどのように赤道儀に取り入れるかによって、特性や上記利点が異なってきます。私の知る限り、ハーモニックドライブを使った赤道儀は3種類くらいの方式があります。それぞれについて見ていきましょう。

1 従来拡張タイプ

1812272_3この方式は、従来のウォーム式赤道儀において、バックラッシュの大きい減速機内蔵モーターを、ハーモニックドライブ内蔵のモーターに置き換えたものです。

実は私が以前使っていたスカイキャンサー赤道儀の赤緯部にこの方式を採用していました。効果は絶大で、普通のギア内蔵モーターに比べて反応が早くなりました。

ただ、既にある赤道儀の拡張としては良いと思うのですが、新たに設計する赤道儀としてはこの方法はあまりメリットがないように思えます。
というのは、前回お話ししたように、マイクロステップ駆動の普及により、ギア内蔵のモーターを使うこと自体が少なくなり、中間ギアにベルトドライブを採用することも増え、バックラッシュ自体が減っているのです。
従来のウォームにかかるコストを残したまま、さらに高価なハーモニックのコストが上乗せされるのは、あまりにもコストパフォーマンスが悪いです。

2 ダイレクトドライブ型

1812273この方式は、従来のウォームの代わりに、ハーモニックドライブを採用し、さらにそれを中間ギアなしでモーターで直接駆動する方式です。ハーモニックドライブとモーターが一体になったものを使えば非常に赤道儀を小型軽量化することができます。

この方式を採用した赤道儀にはCRUX-Miniと、その構成をまねたSS-oneトラベラーがあります。CRUXシリーズの他の赤道儀では、赤緯部だけがこの構造と思われます。

「ハーモニックドライブを使った赤道儀だからバックラッシュがゼロ」という理屈が通るのは、この方式だけです。

確かにバックラッシュがほとんどのないのは利点です。ただ、いくつか問題があります。
一番の問題は角分解能の粗さです。
仮にマイクロステップ駆動ではない場合で、角分解能を計算すると、ハーモニックの減速比を1/100とすると。

360度×60分×60秒 / 100 / 200ステップ = 64秒

ピリオディックモーションが10秒以下なら優秀とか、20秒以上ならどうとか言っているのに、64秒の最小回転単位は異常です。オートガイドなんて到底できません。それを可能にしているのがマイクロステップ駆動です。仮に1/128のマイクロステップを誤差なしで制御できたとしたら、角分解能は64/128=0.5秒になります。これくらいなら、まぁまぁ実用になるでしょう。

ただ、アナログ的な信号のマイクロステップを誤差なしで制御するのは非常に難しいです。このブログのSS-oneトラベラーの記事を読んでる方はもう知ってると思いますが、私も非常に苦労しました。

この方式の場合、マイクロステップ駆動の電気的安定性がすべてと言って過言ではありません。

もうひとつ欠点というか、ウエイトレスの効果があまりありません。いくら大きなトルク容量があるからといって、鏡筒の重さをこのハーモニックドライブだけのトルクで受け止めるのは無理があり、SS-oneトラベラーなんかでもウエイトレスでなんとかなるのは精々2~3kgす。CRUX-Miniもウエイトレスの運用は3kと言っています。

3 中間ギア挿入型

18122742のダイレクトドライブ方式の角分解能の粗さを克服するために、間に中間減速ギアを入れたものです。中間ギアとモーターが一体型の場合もあります。CRUXシリーズの赤経部がこの方式と思われます。

この方式の場合、角分解能の粗さは完全に解消され、トルクも分散されるので、ウエイトレスの範囲も広がります。

ただ、中間ギアでバックラッシュが発生するので、ハーモニックドライブ赤道儀のバックラッシュゼロの利点が弱まってしまいます。

さらに、この方式の場合、ウオームギアにはない新たな問題が発生します。ガタの問題です。

ギアには多少なりとも遊びがあり、それがバックラッシュやガタの原因になります。ただ、ウオームギアの場合は、バックラッシュは問題になりますが、ガタは問題になりません。なぜなら、次のような理由です。

ウオームギアを回すと、ウオームホイルが回転します。

1812275しかし、ウオームホイルを回そうとしても、ウオームホイルもギアも回りません。
1812276つまり、ウオームギア/ホイルの場合、回転力が逆方向に伝わりません。この性質のおかで中間ギアのガタは、ウオームホイルまで伝播しません。どんな安物の中間ギアを使おうが、ウオーム自身の精度が優れていれば、それで良いのです。

ところが、ハーモニックドライブの場合はこの性質がないため、中間ギアのガタが赤道儀の回転部にそっくり伝播します。これは赤道儀を設計する立場からすると深刻な問題です。

バックラッシュの問題もガタの問題もこの方式の場合、中間ギアの精度がすべてになります。一番いいのは、中間ギアにもハーモニックを使うことです。ただコストが気になります。

中間ギアの減速比を高くするのも保持トルクが強くなるのでガタ減少の効果があるかもしれませんが、逆にバックラッシュが大きくなったり、トータル減速比が大きくなるので、導入速度が出なくなります。いずれにせよ設計するとなると非常に悩ましい問題です。

ただ、赤径部だけなら、バックラッシュもガタも実用上はあまり問題にならないこともあります。赤径の場合は、バックラッシュなど不感時間があったとしても星の方が勝手に動いていくので、オートガイド上はあまり問題になりません。

しかし、それを言ってしまったら、ウオームでも同じことで、なぜわざわざ高価なハーモニックを使うのかという話になってきます。

それに対するさらに反論として、同じと言っても、ウオームよりはいいだろうし、ウエイトレスの利点もある。。。 じゃ、それだけでこの価格差は許容できるのか、最後は価値観の判断になってきてしまうと思います。

私もこの方式の赤道儀はまだ作ってないので、なんとも言えません。今度作るときは、この方式でやってみたいとは思ってます。

-----------まとめ-------------

このように一口に「ハーモニックドライブ赤道儀」と言っても、いろんな方式があり、単に「ハーモニック」という言葉がつくだけでどうこう論じられないところがあります。

私が思うに、ハーモニックドライブ赤道儀の最大の利点は、小型、軽量にあると思います。また赤道儀の設計の自由度が高く、いろいろなものを内蔵できる余裕もあります。ですから、まったく新しい概念の赤道儀が出てくる可能性も秘めていると思います。

その構造が簡単で生産しやすいことから、今後もハーモニックドライブを使った赤道儀が出てくることが予想されますが、単に「ハーモニック」という言葉だけに踊らされないで、しっかりその特性や価格に対する性能の納得度を見極めていく必要はあると思います。

おしまい。大掃除はじめます。

 

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2018年12月25日 (火)

赤道儀とモーターの話、その1

年末です。

今年も粛々と年を終わろうとしてます。このブログも、すっかり業務報告ブログになってしまうのもさみしいので、年末ぐらい、少し役立つ情報を提供していけたらと思います。

そこで、CANP'17の講演の内容で、ぜひ聞きたいという話に、モーターの話がありましたので、ここで赤道儀とモーターの関係についてお話ししたいと思います。

2回に分けて、赤道儀とモーターの関係をお話ししたいと思います。一回目は、最近よく聞く「マイクロステップ駆動」のお話。マイクロステップ駆動が普及したおかげで、ユーザ側には二つの恩恵があったと思います。

1 自動導入が身近になった。(最近はSkyWatcherにみるように、エントリー機でも自動導入が普通になりました。)
2 赤道儀のバックラッシュが減った。

これがどうマイクロステップと関係するのか、説明したいと思います。

2回目は、1回目の話を元に、これも最近よく聞く「ハーモニックドライブ」の話です。ハーモニックドライブを使った赤道儀と言っても、私の知る限る3種類くらいのタイプがあると思います。それぞれ異なる特性があるのですが、ハーモニックドライブを使った赤道儀というだけで、バックラッシュゼロとか、あまり良く理解されていないところもあるので、このへんの説明をしたいと思います。

それでは、マイクロステップ駆動のお話しです。赤道儀というのは、下図のようにモーターの回転を、中間ギアで減速し、さらにウオームギアで減速する減速機構と見ることができます。

1812251中間ギアはモーターに内蔵されることもあります。また最近は中間ギアにバックラッシュの少ないタイミングベルトを使うこともあります。

話は少しそれますが、赤道儀で問題となるバックラッシュのほとんどはこの「中間ギア」で発生します。モーター自身はパルスモーターの場合、バックラッシュはありません。ウオームギアは良く調整されたギアの場合、ほとんどバックラッシュはありません。ただ、編芯とかあると緩いとこときついところとムラができ大きなバックラッシュが発生する場合があります。
10万円以下の安価な赤道儀と、30万クラスの赤道儀では、けっこうこの差が大きいです。高い赤道儀には高いなりの理由があるんですね。私もSS-one化改造でいろんな赤道儀を手にするようになってその差を実感するようになりました。

中間ギアの最悪は、モーター内蔵型です。黒いハイブリッド型ギア内蔵モーターの場合はまだしも、安い丸い形のPM型の内蔵ギアは特にバックラッシュが大きいです。

さて、赤道儀を減速機構とみる場合、中間ギアの減速比とウオームギアの減速比をかけ合わせたものは、トータル減速比となります。

トータル減速比をいくつにするか、赤道儀設計では実に悩ましいです。SS-oneの場合、800~1500くらいにしてます。SkyWatcherの場合、EQ3からEQ6Rまで赤道儀の大小を問わず、700ちょっとくらいです。モーターコントローラとの相性もあるので、絶対的にこの値が良いとは言えません。

そこで、この値をいくつにするか、理論的に考えてみます。まずは、「角分解能」という観点から。「角分解能」とは、モーターに1パルス送ると何度回転するかという最小角度です。

最小角度を何秒に設定するか、これも悩ましいですが、仮に大甘の設定で0.5秒としましょう。ハイブリッドタイプのパルスモーターの場合、200パルスで1回転ですから、トータル減速比は、

360度×60分×60秒÷200パルス÷0.5=12960

となります。ウオームホイルの歯数を144とすると、中間ギアの減速比90になります。

次にこのトータル減速比12960を自動導入の導入速度(恒星時の何倍か)の観点から考えてみます。早く言えば、何倍でるかです。

以下のモーターの回転数の特性表を見てください。

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これを見ると、パルスモーターの場合、せいぜい10,000ppsくらいしか回らないことがわかります。実際には良くて4,000ppsくらいです。ハイブリッド型の場合、200パルスで1回転ですから、1秒に良くて20回転です。

これをトータル減速比12960にあてはめ、対恒星時で速度を出すと、

(24時間×60分×60秒)/12960×20回転=133倍

ということになります。最小角度を大甘の設定で、モーターの回転数を最良で考えてもこれだけしか導入速度が出ないのです。

角分解能を高くしようと思えば、トタール減速比は大きくしたい。一方、導入速度を早くしようと思えば、トータル減速比は小さくするしかない。つまり、角分解能と、導入速度はトレードオフの関係にあるわけです。

以前は、このことがあるので、パルスモーターは自動導入赤道儀には不向きでした。DCモーターかあるいは、非常に高価な赤道儀に限られていました。

この矛盾を解決するのがマイクロステップ駆動です。マイクロステップ駆動自体は太古の昔からありましたが、値段は高いは、かさばるし、電圧は高いし、あまり普及していませんでした。ところが最近は、すべてがワンチップ化され発熱も少なく、電圧も低くて、値段も安くなってきました。これで一気に普及しました。

マイクロステップ駆動とは以下のようなものです。

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普通は、パルスモーターはその名の通り、0か1のパルスを送るのですが、そうではなく、階段状のサイン波を送ります。従来は単純な0か1でしたが、マイクロステップの場合はその中間があるので、モーターの動きをさらに細かく刻むことができます。これはちょっとアナログ的な考えです。

このさらに細かく刻む分解能は数十から数百で、SS-one AutoGuider Proの場合、1/128です。

これは、最小角度の計算で、200としていたところを200×128にできるのです。つまり、トータル減速比はそんな大きな値にする必要がなくなったのです。仮ににトータル減速比を1/10にしても、まだ最小角度は1/12.8より小さくなります。マイクロステップのアナログ的なばらつきを考慮しても十分な精度です。

ということで、マイクロステップ駆動の普及により、めでたく、パルスモーターでも精度と導入速度の両立ができたわけです。ひいては、安価な赤道儀でも自動導入の恩恵にあずかることができるようになったのです。

。。。

トータル減速比を小さくできるということは、中間ギアの減速比を小さくできる、つまりバックラッシュの大きい、ギア内蔵型のモーターを使う必要がなくなったわけです。さらに中間ギアにベルトドライブを採用することも可能になり、赤道儀のバックラッシュは昔に比べて大幅に減りました。これもマイクロステップ駆動のおかげです。

今日はここまで。

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2018年12月23日 (日)

EQ6R赤道儀のSS-one化改造

SkyWatcherのEQ6R赤道儀のSS-one化改造の依頼を受けました。

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コネクタパネルは新調しました。

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電子極望は内蔵させました。この赤道儀の本体内部はスカスカで広大な空間があり、なんでも内蔵できそうで、いろいろ構想が広がります。

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こちらは、いつものEM-10赤道儀。古いので、オーバーホールも同時に承りました。オーバーホールは追加10,000円で承っています。

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2018年12月13日 (木)

EvoStar72EDの実力(追記あり)

~~追記~~
シュミットさんより連絡あり、EvoStar72ED専用のレデューサーあるそうです。今、入荷中で来年1月~2月に入るそうです。手に入れたらまたテストしてみたいと思います。

以前紹介した「星雲星団撮影完全セット」の標準鏡筒であるEvoStar72ED。昨晩やっとファーストライトできました。

昨晩は、久々に本栖湖に撮影に行ってきました。しかし、機材トラブルや、度重なる雲の発生で、寒い中7時間も居たのですが、撮影できたのは1時間のみ。それでも、テスト評価できるだけの撮影はできました。

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細みの鏡筒がかっこいいEvoStar72ED。フードは伸縮式ではなく固定式です。フードキャップがネジ込み式なのは個人的には嬉しいです。(スポッって抜けることはないので)
フォーカーサーは、今やエントリー機でも当たり前になったデュアルスピード。そうでないのは日本製くらい。

ビクセンファインダーアリガタが標準でついているのもありがたいです。

さて、実写ですが、まずはイメージサークルを把握するためにフルサイズで撮ってみました。

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EvoStar72ED + EOS 6D ISO3200 4分×8枚 画像処理はレベル調整のみ
EQ5GOTO(SS-one仕様)

周辺はかなり流れていますね。APS-Cサイズでも厳しそう。まぁ、レデューサー付けてないので予想通り。

そこでレデューサーの出番ですが、専用のレデューサーはないみたい。80EDのレデュサーが使えるのではないかと思い買ってみたのですが。。。

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対物側のネジが、シュミカセネジではないんです。80EDのドローチューブ特有のネジみたいです。どうやっても72EDにはつかない。バックフォーカスもカメラを押しあてて確認したところ、かなりぎりぎりです。
このレデュサーがつくアダプターを探したのですが、ヨーロッパの店で一件だけありました。

そこで、このレデューサーはあきらめ、BORGの0.85倍レデューサーを付けて撮ってみました。今度はカメラはFuji X-A1に変えてあります。

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EvoStar72ED + BORG 0.85倍レデューサー + Fuji X-A1 ISO1600 4分×5枚 画像処理はレベル調整のみ  EQ5GOTO(SS-one仕様)

周辺部がだいぶ改善しました。中心部も若干良くなったような気がします。ただ専用レデューサーでないためか、際周辺ではやはり少し流れています。私的には全然OKです。

ちゃんと画像処理したのがこちら。

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他のレデューサーとかも試してみたいですね。

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2018年11月30日 (金)

EF300mmF2.8L(3)USM + ASI183MM-Proのファーストライト

意を決して買った新兵器。ファーストライトを済ませてきました。

ファーストライトの前に、解決しておかなければならないことがあります。

まずは、レンズのたわみ対策とガイド鏡の保持。
大口径レンズの場合、レンズの固定を2点留めでしっかり固定しないと「たわみ」ます。どのくらい「たわむ」かというと、たくまーさんから借りたサンニッパの場合、1時間でこんなにたわみました。

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べつにガイドエラーではないです。ガイドは完璧でしたが、レンズのたわみでこんなにずれてしまいました。もちろん星も伸びます。

それで、今回はどうしようかなと悩みましたが、レンズの形状から言って、2点留めは難しそうだったので、ガイド鏡をレンズまたはカメラ本体に固定することにしました。

たわんでも、ガイド鏡と一緒にたわむなら、オートガイダーが追従します。それでCNCフライスで作ったのがこれ、

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これなら大丈夫。次の問題。

最近のレンズは、カメラをつなげてないと、マニュアルフォーカスも出来ないみたい。USMというやつ? 買ってから気付きましたよ。(追記 ISモデルのサンニッパは大丈夫みたい)

そこで、接写リングからとった電子接点のパーツをZWOのカメラマウントに移植して、そこから、線を出しました。

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次に、レンズとカメラの通信方式をネットで調べてみると、通信方式は、SPIというマイコンの世界ではありふれた通信方式。プロトコルもよく解析されていて、ネットで知ることができます。それどころか、ご親切にASCOMまであります。

面白そうですね。時間があれば、電動フォーカーサーが出来そうです。絞りもコントロールできそう。

といっても、マイコンいじってる時間もないので、とりあえず、カメラをつなげました。

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SPI通信はUSBやLANと違って、差分電送ではないので、あまり長い配線はできません。
ピント合わせの時だけ、このカメラを接続します。

これでやっと、撮影できる状態になりました。いつもの河原に撮影に行きました。

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寒くなってきたので、炭火焼を楽しみながらの撮影です。

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で、今回は、Hαだけ撮影してきました。結果、

1811307EF300mm F2,8L(3)USM 開放
ASI183MM-Pro (外気温-20度) + SS-one CMOS Cap. ゲイン13/25 リアルタイムダーク減算
5分×28枚(140分)
SS-oneトラベラー + SS-one AutoGuider Pro

まず最初に思ったのはノイズの少なさ。冷却の効果もあるだろうけど、ASI1600MMと比べると、天と地。月とスッポン。私のASI1600MMは特にノイズが多いような気がする。

とにかく滑らかで、「買って良かった~」と思いました。これなら画像処理で思いっきり強調できそうです。

次にレンズ性能ですが、右側がやや片ボケ気味です。これはレンズ性能というよりどこかに問題あるんでしょうね。どうにか直したいです。それ以外はとてもシャープ。

あと、外気温変化によるピントのズレが、予想はしていたけど、やはりという感じです。
どれだけずれるかというと、2時間も外気温順応したにも関わらず、最初と最後でこんなに違います。

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1時間ごとにピントの再調整をしたいところですが、ナローの場合、明るい星でないとピント合わせができなく、いったん、写野を外さないといけません。何か良い方法ないですかね?聞きたいです。(電動フォーカサーが出来たら、数値でステップごとに実写確認しようと思います。)

星の形は真円ではないですね。何か、けられてるようにも見えます。ただこれくらいなら自分的には全然OKです。これからの撮影が楽しみです。

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2018年11月26日 (月)

新兵器投入!!

買ってしまいました。

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ASI183MM-Pro

今まで、ASI1600MMを使ってきましたが、どうも私の個体は輝点ノイズが多い。それでも、かまわず使ってきましたが、ナローをやるようになって、1枚あたりの露出が伸びたことと、背景が暗くなり、余計ノイズが気になるようになってきました。

で、ノイズの少ないのほしいなと思っていたところ、クリスマスセールとか、なんやら誘惑がいっぱいあって、買ってしまいました。

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1インチセンサーです。見るからにノイズ少なそう(気のせい?)

今回は冷却モデルにしました。ノイズの面で有利なのもそうですが、ダークの使い回しができるのが、時間の節約になり嬉しいです。

で、もうひとつ買ってしまったのがあります。

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キャノンのサンニッパです。ISの付かないやつです。

サンニッパは今まで、たくまーさんから借りたTamronのサンニッパを使っていましたが、いつまでも借りているわけにもいかないし、センサーが小さくなって拡大率がさらに上がるので、思い切ってキャノンのサンニッパを買ってしまいました。

私的にはかなり清水の舞台です。

三脚座は直接ビクセンアリガタを付けています。

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三基さんのアリガタなのですが、最初から開いてる穴4個がちょうどいい配置で、座ぐり加工するだけで付いてしまいました。

で、早速、トラベラーに載せてみました。

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トラベラーとサンニッパはベストマッチです。

ガイド鏡、どうやって付けるか、悩むところです。

早く晴れかな。楽しみです。

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2018年11月24日 (土)

SS-oneオールイワンガイダー、ベータテスト版販売開始

ご購入はこちらから

http://shop.ss-one.net/?pid=136281260

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2018年11月23日 (金)

SS-oneオールインワンガイダー、ベータテスト第2弾販売

お待たせしました。オールイワンガイダーのベータテスト第2弾の販売です。
明日、夜10時にショップにて販売開始します。

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今回、9台を目標に作りましたが、2台失敗。7台の販売になります。販売価格は、定価39,000円(税別)のところベータテスト価格30,000円(税別)になります。
だれでもご購入できます。前回のベータテスト版をお持ちの方はこちらに送って頂ければ差額で購入できます。

フードは手持ちの余ったものがあったのでサービスで付けます。

前回との違いは、電子極望がなくなりましたが、シャッターコントロールが新しく入っています。もちろん、ディザリング可能。

内部的には、全然変わっていて、作るのがはるかに楽になりました。

電子極望がなくなったのは残念ですが、電子極望に関しては、オールイワン電子極望として新たに開発する予定です。初代電子極望を極限まで簡略化して作る予定です。ラズパイとか使ってないので、電源入れればすぐ使えるのが特徴です。

また、前回のフリーズする不具合や、無線と単体での混合での使用ができないなどは、すべて修正しました。私が使っている限りではフリーズはなく、かなり安定しています。もう正式版に近く、これで問題なければすぐにでも正式版販売と行きたいところです。

ただ一点だけ不安要素があって、CPUファンです。今回調達したロッドは半分くらい回らなく、何か引っかかるのか、ピンセットなどで、回り始め手伝ってやると回ります。たぶん、馴染んでくると、そのまま回るとは思うのですが。もちろん、今回はそのような固体は使っておらず、回るものだけで厳選しています。

ただ、あまりにも数が多いので、不安になります。今回それも含めてベータテスト版とさせて頂きます。ファンが回っているかどうか十分に注意していてください。もし、回っていなかったら、ピンセットなどで回してみてください。ファンが止まっていると、CPUのクロックが下がって、動作が遅くなります。(事実上使えなくなるほど遅くなる)

前回同様、使い方の動画を作りました。実践編の後半、かなり聞きづらいノイズが入ってしまいました。どうもすみません。

準備編

実践編

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2018年10月27日 (土)

SS-one星雲・星団撮影セットの開発・販売

昨日、ちょっとだけ出した望遠鏡セットですが、ここで詳しく説明したいと思います。

その前に、なぜこの望遠鏡セットを開発・販売するに至ったか、それは私の極めて個人的な、ビジネス無視の2つのこだわりがあったからです。

1 小型でスリムな望遠鏡セットへのあこがれ。
最近は、小さな赤道儀が減ったなぁと思います。ポタ赤はあるのですが。最近はエントリーモデルでもけっこう大きいというか、ごつごつした感じのが多いです。モーター内蔵が増えたのもあるし、小さいのは、ポタ赤の範疇になるからでしょうか。

だけと昔はけっこうあったんです。タカハシのP2赤道儀+FC65とか、ペンタのMS-3n+75SDHFとか。こういったものにあこがれていました。かっこいいし、使わなくても部屋においておくだけで絵になる。
今でもあこがれていますが、でも、ヤフオクとがで買う気にはなれないです。赤緯が全周微動でないから。

現代仕様でもこういった望遠鏡セットがあればいいな、と思ってました。

2 完全な天体写真撮影セットの提示
天体望遠鏡セット、特に撮影セットになると、買ってすぐ使えるものは皆無です。いろいろ買い足したり、調整したり、交換したり。もちろん、趣味の世界なので、それが楽しいし、私もむしろ、そちら側の人間。

だけど、みんながみんなそうとは限らないし。機械音痴な人、女性だっているし、あるいは無駄は一切省いて、最短で到達したい人。けっこう多いです。

私は、メーカーとか、販売店とかは、目的を達成するための、完全なセットというのを、ユーザがそれを全て選択するかどうかは別にして、提示(用意)できないとおかしいと思うんです。だって、車を買って、納品日に車を取りにいけば、そのまま乗って帰ってこられるじゃないですか。バッテリーは別で買ってください、とかワイパーも別ね、すべて揃ったら始めて乗れますよ。ていうことはないでしょ。

まぁ、そういった観点からはビクセンさんとかは頑張っているとは思いますが、まだ完全ではないです。販売店も全部揃うところは少なく、Tリングさえ売ってない販売店もあります。

まぁ、そんな思いもあって、完全な望遠鏡セットというのを組んでみたかったところがあります。残念ながら、電源だけは、いろいろあって、私は販売できないのですが、それ以外はカメラも含めて、買えば、もうその日の夜に使える望遠鏡セットを考えたわけです。
もっとも、既に持ってる部品もあると思うので、そこはマイナスオプションという方式で行きたいと思います。

つまり、完全なフルセットを基本として、必要ないものはどんどん外していくという方式です。

まぁ、能書きはこれくらいにして、それでは「SS-one星雲星団撮影セット」の紹介です。

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ベースの赤道儀はSkyWatcherのEQ3(ノーマル)です。

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鏡筒は、SkyWatcherのEvoStar 72EDです。日本では未発売です。鏡筒径がφ80より細く、すごくスリムです。なにかPentax75SDHFを思わせます。完全に私のツボにハマりました。性能の方はこれから検証です。
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SkyWatcherのEQ3GOTO仕様のモーターは凄く出っ張っていて、せっかくの小型の赤道儀が台無しです。そこでモーターはSS-oneオリジナル仕様にしました。また電子極望内蔵です。

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こちらは、赤緯のモーター。
EQ3はEQM35もそうですが、赤緯のウォーム歯数が65枚しかなく径が小さいので、剛性的に不足ですね。手でぎゅーと回してみると、歪みます。あまり重い鏡筒やリーチの長い筒は不向きと思います。EvoStar72EDくらいの鏡筒がちょうどいいと思います。

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EQ3の標準のウエイトはやたらデカイので、小型のウエイトに変えました。

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EvoStar72EDのような小型の鏡筒はどうしても、ボトムヘビーになりますが、EvoStar72ED標準のアリガタプレートは短く、バランスがとれません。そこで長いものに変えました。

このように、このセットは、単に、これとこれを合わせましたというだけでなく実際の使用にそくして調整をしてあります。

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ヒーターも事実上、不可欠品なので、もちろん標準装備。

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ヒーター付きのオートガイドカメラ。
カメラは、Eos Kiss Xxか、FujiのX-Axで考えていますが、もちろん、マイナスオプション。

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プラスオプションのカメラ三脚アダプターも開発中。
プラスオプションはもうひとつあって、レデューサー。

あと、写真にはありませんが、「SS-one Power」も標準で付きます。

このように、電源さえ買えば、ほんと、もうこのまま撮影に行けるセットです。

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このブログを見ていてくれる方は経験者が多いので、このようなセットは不要でしょう。したがって、開発までの、たとえば光学系の検証などの記事はこちらのブログに掲載しますが、開発完了後は、「入門者向けブログ」の方で、紹介や説明をしていきたと思います。

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