イメージシフト奮闘記 その15
画像処理も一段落したので、奮闘記また続けます。最近ネタ切れですが。。。今回はモザイクするうえでのコツみたいなものを、生意気にも伝授したいと思います。大したことないですが。とにかく私モザイクばっかやってるので、失敗もいろいろあるわけで、その中から、注意点をいくつか、まとめて見ます。
モザイクの基本的なやり方は(正しい方法かどうかは知りませんが)、「イメージシフト奮闘記」の過去の記事にありますから、参考にしてください。
その1 モザイクするときは、調整レイヤーでコントラストや彩度を上げておくと分かりやすいと過去の記事で紹介しました。この際、カラーバランスを整えておくことが重要です。カラーバランスが極端にずれていると、たとえばGが極端に強いと他の色の微妙な違いが分かりません。
また、コントラストが低いほうが微妙な違いが分かりやすい場合もあるので、調整レイヤーのパラメータをいろいろ変えて、いろんな状態で調整具合を確認するのが良いと思います。
その2 過去記事でも述べましたが、モザイクの初期の段階では、つなぎ目だけに注目しないで画像全体でバランスをとることが大事です。画像全体のバランスを優先させて明るさや色を合わせていきます。つなぎ目は最後に処理します。
とは言っても、どうしてもつなぎ目に目がいってしまいます。これを避けるいい方法があります。画像をなるだけ小さく表示します。こうすると全体像が分かります。そこで、具体例として、私の失敗例の紹介をします。まず、次の画像を見てください。
私、この状態で完璧と思って、レイヤーを結合してしまったのです。つなぎ目は多少わかりますが、コントラストをかなり上げていますので、通常ならこれで完璧です。その後、確認もしないで、画像処理をどんどん進め、最後にプリントしてやっと間違いに気づきました。これを修正するのは大変でした。結合してからの修正は大変です。
どこが、おかしいかというと左側の一番上のコマです。この画像ではまったく分かりません。そこで画像を小さくしてみると分かりました。
左一番上のコマが明るいです。またB成分が強くG成分が足りないです。明るさは真ん中のコマと同じように見えますが、同じだと不自然です。下側のコマはカブリで明るいので、その上のコマは下のコマより若干暗くないとおかしいです。この差はプリントするとはっきり分かります。そこで修正したのが次の画像です。
分かりにくいので、並べて表示して見ます。左側が修正前、右側が修正後です。
右側の方が、上部に続くグラデーションが滑らかにつながっています。
このようなことがあるので、つなぎ目にこだわらず、画像全体でバランスをとることが重要です。その場合、画像を小さく表示させてみたり、実際にプリントして確認する作業が必要です。
その3 これも具体例で示します。まず、次の画像を見てください。
右側一番上のコマに注目してください。左側は隣のコマと良くあってます。下側は左部分はあっていますが、右部分はずれています。この場合は輪投げツールで範囲指定して、部分的に調整するしかありません。
この場合、暗いほうを明るくするか、明るい方を暗くするか、どちらか選択しなければなりません。私の今までの経験から言うと、
暗い方を明るくした方が結果は良いです。
その理由は、まず、画像の端は周辺減光やケラレ等で暗くなりやすいです。ですから、明るい方を暗くすると、さらに暗くしてしまうことになります。この結果、つなぎ目部分が黒く落ち込んでしまうのです。これは目立ちます。それに、明るい部分に暗い筋があるより、明るくもりあがっているほうが目立ちません。
もう一つの理由は明暗の差がカブリによる場合です。上の例の画像では、真ん中のコマがカブっています。上のコマのカブリが少ないです。真ん中のコマを暗くすると、一番下のコマのカブリとのバランスが不自然です。ですから下のコマのカブリも修正しなければなりません。カブリ補正は結合してからやった方が楽ですし、自然です。ですから、最初はカブリも被写体のうちと思って、カブリも綺麗につなげるように補正した方が結果が良いです。ですから明るい方を暗くしてしまうとカブリの中に一部分だけ暗い落ち込みができてしまうのです。ただ、これに関しては場所や状況にもよりますので、その都度、全体のバランスを考えてどちらを修正するか見極めなければなりません。
今回はここまで。次回はあるのかぁ。
最近のコメント