トラベル赤道儀

2020年4月 2日 (木)

SS-oneトラベラー予約者の方へ

SS-oneトラベラー。一番時間のかかるアルミ削りだし作業がほぼ完了しました。

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これから本格的に完成に向けて作業を進めていきたいと思います。つきましては、高価な高価なハーモニックドライブを購入しないといけないので、代金のお支払いをお願いいたします。

その前に、まずは下記より、オプション品の購入をお願いします。

http://shop.ss-one.net/?mode=cate&cbid=2416463&csid=0

オプション品を購入しますと、支払い代金が確定しますので、振込先、金額が書かれた受注確認メールを送ります。
その後、お振込をお願いします。

オプション品はまとめて発注しますので、オプション品の購入は1週間以内にお願いします。オプション品の購入がない場合はご連絡ください。

納期ですが、
3台は、GW前かGW前半中に、残り3台は5月の17日の週くらいになりそうです。

よろしくお願いします。

 

 

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2019年11月25日 (月)

SS-oneトラベラー予約者の方へ オプション品の購入と代金のお支払いのお願い

SS-oneトラベラーですが、一番大変なアルミ削りだし、粗研磨、穴あけタップが終わり、ご覧の通りの状況です。

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残るは、仮組み、本研磨、塗装を残すのみとなり、完成間近です。

つきましては、予約者の方に、代金のお振込をお願いします。手順は以下の通りです。

1 まずこちらから本体の受注確認メールを送ります。

2 これを受けましたら、オプション品の購入を以下よりお願いします。
http://shop.ss-one.net/?mode=cate&cbid=2416463&csid=0

3 オプション品の受注確認メールを送ります。送料は0円にしてあります。

4 本体の金額とオプション品の金額を足した額を受注確認メールに記された口座にお振り込みください。

入金期限は特に設けませんが、半数の人が振り込んで頂かないと、ハーモニックドライブモーターも買えない状況ですので、ご協力をお願いします。

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2019年7月30日 (火)

やっと晴れた->出荷できます。

昨晩はやっと晴れました。

というか、晴れているところまで行ったが正解。昨晩は関越自動車道を北上、駒寄PA付近で晴れていたので、そのままETC出口から出て、田んぼの中だったので、そこで、星見。

溜まっていたSS-oneトラベラーと、SS-oneオールインワンガイダーの試験をしました。

SS-oneトラベラーですが、木曜日から順次発送できますす。代金のお支払いがまだの方はお振込みお願いします。

SS-oneオールイワンガイダーも木曜あたりに販売します。いや~ほんとお待たせしました。

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11月販売分のSS-oneトラベラーですが、一時、売り切れになっていましたが、頑張ってたくさん作りますので、受注数を増やして現在も募集中です。7月いっぱいは受付します。よろしく。

 

 

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2019年7月13日 (土)

SS-oneトラベラー販売開始

こちらから

http://shop.ss-one.net/?pid=130931446

オプション品は後で買ってもまとめて処理します。

代引き不可です。

 

 

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2019年7月12日 (金)

SS-oneトラベラーの紹介動画ができました。

こちらです。

いよいよ明日の夜10時に販売開始です。

本体とオプション品を別々に注文した場合も合わせて処理しますので、まず先に本体のみの購入手続きをしてください。

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あと、既存ユーザ様のコントローラ内蔵化アップデートですが、次のロッドの製作と一緒にやりますので、もうしばらくお待ちください。

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使用できるオートガイドカメラの記述を商品ページに追記しました。基本的にSS-oneの販売するカメラか、ZWOのカメラです。
miniシリーズはなぜか動作しません。フォーサーズとか高解像度のは処理が重すぎて事実上使えません。

 

 

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2019年7月11日 (木)

SS-oneトラベラーの商品ページが出来ました。

Travellertitle
明日あたりに紹介動画を作ろうと思います。

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2019年7月 9日 (火)

7月13日(土)22時 SS-oneトラベラー販売!!

やっと完成しました。6台のうち4台はもう塗装をしています。残り2台は注文を受けてから色を決めます。
既に4台分、塗装しているので、必ずしもご希望の色に添えない場合もあるかも知れません。

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7月13日(土)の22時に販売を開始します。今回6台です。この日までに、商品紹介ページや動画を作っておこうと思いますので、それを見て検討してみてください。出荷時期ですが、実際の星で、簡単なテスト、それと電子極望のピント出し、センター出しをしてから出荷します。したがって、晴れないと出荷できません。ですから今のところ、具体的にいつになるか未定です。早く晴れることを祈るばかりです。

税別30万(ウエイトオプション別)と高額ですから、そんなすぐに売れるとも思えませんが、もし売り切れた場合は次回ロッド(10月販売分)の募集もしようと思います。

オールイワンガイダーですが、これも同じ理由で晴れないと出荷できません。また、テストしないと個数も確定できないので、予約の受け付けもできません。とにかく晴れないと何も進まないのが天文屋の宿命。う~ん、いい加減晴れてほしい。

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2019年4月30日 (火)

EM100赤道儀のSS-one化、トラベラー情報

平成最後の日。

マイコン屋の私にとって「平成」はまさに「半導体産業衰退」の時代でした。
平成の初めごろ、私は大手半導体メーカーでマイコンの設計をしていました。
そのころは日本の半導体は絶好調でした。
台湾や韓国のメーカーが追い上げていたのは知っていましたが、どこか「日本の技術にはかなわない」と驕っていたところがありました。
あのころ、日本のメーカーも、もう少し危機感を持っていたら、もう少しマシな衰退方法もあったろうに思うのですが、、、

いまだに日本製=良、中国製=悪 という固定概念でとらえてる人が多くて、、、もう原産国で判断する時代でもないのに。

私、個人的には早々に会社を辞めて独立したのは正解でした。令和は日本の産業がもう少し元気になれるように願うばかります。

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EM100赤道儀のSS-one化改造を依頼されました。
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赤緯部
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電子極軸望遠鏡も内蔵できました。
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オーバーホールもしてほしいということで、オーバーホールもしました。
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このころの赤道儀はやたら部品点数が多いです。EM10あたりから部品点数が一気に減ります。どちらがいいかは分かりません。とにかく分解は大変でした。実際の星でテストしてから出荷します。
古い赤道儀もSS-one化で最新の電子赤道儀に生まれ変わります。改造依頼は随時受け付けております。
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SS-oneトラベラーの内蔵コントローラもほぼ開発が終わっています。
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本体も作り始めました。
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今回6台生産することにしました。1台は私のなので、5台の販売になります。
7月中には完成しそうです。意外と早くできるかも。

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2019年2月25日 (月)

SS-oneトラベラーさっそく不具合報告

SS-oneトラベラーの不具合報告が一件ありました。個体差によるものなので対象は一部の個体と思われます。(すべてではない)

今回の不具合、簡単に言うと、DECのモーターにかける電圧がちょっと高すぎたかも知れないです。高いと電流がたくさん流れ、リミッターがかかり、モーターへの給電がストップしてしまいます。

●不具合が発生するか確かめる方法
鏡筒を載せ、電源を入れてから10分くらい放置してください。
DEC軸を手で動かしてみてください。給電ストップされているなら簡単に回ってしまいます。

●不具合が発生した場合の対処方法
DECのモーターにかける電圧を少し下げます。方法は、製品に同封した「SS-oneトラベラーの注意事項」に書いてあります。
DECのHigh Voltageの値を70から60に下げてください。
RA側は下げなくて大丈夫です。なぜならRAのモーターの方がコイルの抵抗が大きく、DECと同じ電圧なら、電流は全然少ないからです。RAの値はそのままで良いです。

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2019年2月24日 (日)

SS-oneトラベラー開発の歴史

SS-oneトラベラーの発送、すべて完了しました。
やっと肩の荷が下りた感じです。いままでトラベラーの作業が占める割合が多かったので何も出来ない状態でしたが、これからはもう少し余裕が出来そうです。

今日は、トラベラー計画完遂記念として、トラベラーの開発の歴史を振り返ってみたいと思います。

構想
FSQ85EDやBORG90FLなど中型屈折鏡筒が楽に載せられ、構造を思いきって簡略化し、ほんとうに電車で持ち運べる新しい概念の赤道儀を作りたいというのが最初でした。
名称は、「ポタ赤」でも良かったのですが、最近は「ポタ赤」というと、ポラリエみたいなものを想像するので、「トラベル赤道儀」という名称にし、製品名を「SS-oneトラベラー」とすることにしました。

第一試作機

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そこで、最初に作ったのがこれ。第一減速機に採用したのが、なんとタイミングベルト。このアイデアはあっけなく撃沈でした。
以前、ハーモニックドライブ赤道儀のところで説明したように、ウオームギア以外の減速機は、回転力が双方向に伝播するので、中間ギアのガタがそのまま赤経軸に出てしまいまいました。もうガタガタでした。特に、この試作機の場合、中間ギアにウオームを採用しているので、モーターの軸方向のガタまで赤経軸のガタに影響してしまいました。

これ以降、第一減速機はウオームホイル・ギアということにしました。

基本構造

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トラベラーの赤緯軸が前に飛び出し、赤緯回転面の極軸に対する重心が低いという特徴がこの時点でほぼ決まりました。

一見、ユニークな構造のようですが、ドイツ式赤道儀の欠点を克服しようとすると自然とこの形になります。確か、HUQさんも同じような事を言っていました。
それができないのは、強度の問題とか、極望の問題とか、いろいろ制約があるためで、このような制約が緩和されれば、合理的な形と思います。
事実、天文台などの据え置きの赤道儀とか、CRUXシリーズも結局は、この2つの特徴を有しています。

第2試作機

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基本構造を元に、その有効性を確認するために作ったのがこの第2試作機。

第3試作機
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さらに、実際に使うことを目的に作ったのが、この試作機。

胎内星まつりに展示

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ここではじめて、みなさんにお披露目。けっこう評判が良かったので、本格的に作ることを決意しました。

それで最初に作ったのが特注ウオームホイル

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2枚だけだと、流石に高価で、6万6千円でした。

第4試作機

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特注ウオームを元に作ったのがこの試作機。ほぼ完成型と言っていい。

挫折と復活
ところが、ここへきて、量産化を断念しないといけないことになってきました。金属加工業者と折衝を続けてきましたが、普通に頼むと、とても現実的な値段にならないことが分かりました。

そこで、量産化はあきらめ、私の手作りの試作機レベルで良いなら、という条件で募集しました。

私は、1人でも居れば作ろうと思いました。多くても4~5人と思っていましたが、なんと10名もの方が応募してくれました。やる気が戻ってきました。

ハーモニックドライブ化
もうひとつ転機がありました。ここ最近話題のハーモニックドライブです。

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ハーモニックドライブなら、ウオームを特注する必要はないし、構造も簡単だから、作るのは楽だと思いました。

ただ、ハーモニックドライブは非常に高価なので、SS-oneトラベラーの定価はもう決まっていたので、ハーモニックドライブにすれば、利益は0どころか赤字になるだろうと。

応募した10名の方にアンケートをとったところ、ウオームがいい、という人はおらず、ハーモニックドライブでいくことにしました。

ハーモニックドライブで苦戦
ところが実際にやってみると大変。ハーモニックドライブが悪いのではなく、中間ギアなしのダイレクトドライブのため角分解能の粗さがたたって、ガイドがまったく安定しません。

そこでいろいろ工夫しました。最初にやったのはガイドアルゴリズムの改善。SS-oneはモーターを直接パルスで制御しているので、この効果は非常に大きく、かなり安定しました。しかし、まだ突発的にガイドが乱れることがあり、苦戦。

この突発的な乱れが、モーター線のノイズが原因と分かりました。そこで行ったのが、
1 モーターにかける電圧を高くする
2 RAとDECで、モーター線を分ける
3 モーター線を短くする

これで突発的な乱れもなくなり、ほぼ問題ないレベルまでにできました。

CNCフライス盤の導入
そして、もうひとつ大きな転機がありました。CNCフライス盤の導入です。

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CNCフライス盤の導入で、このような立体的な部品が作れるようになり、部品点数の削減、強度アップにもつながりました。

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ところが、そのCNCフライス盤が思うように動いてくれません。

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結局、ノイズフィルターを挿入したり、モーターを交換したりして、やっとまともに加工できるようになりました。

最終試作機完成

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すったもんだでやっと完成しました。

CNCフライスのおかげで複雑な設計もできるようになり、将来のラズベリーパイ内蔵も考慮しました。

胎内星まつりにも2回目の展示。

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とにかくトラベラーを最初に持った時の感想はみな同じ。「軽い」

もともとトラべラーは4Kg以内が目標でしたが、ハーモニックドライブの採用でさらに軽くなり、最終的には3Kちょっとでした。

ついに完成

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ということでやっと完成したSS-oneトラベラーです。

改めまして、みなさんありがとうございました。

今後ですが、まずはコントローラ内蔵化です。

コントローラ内蔵でなくても良いからほしいという人もいますが、「SS-one AutoGuider Pro」の在庫もないし、コントローラを内蔵した方が、ガイド性能は良いのは確実です。ですから、コントローラ内蔵化の後に、一般販売を考えています。

価格は流石に上げざるを得ません。コントローラ、オートガイダー内蔵で、30万円を考えています。高いは高いのですが、他のハーモニックドライブ赤道儀に比べれば、かなりお安いのはないでしょうか。とにかく早くやるようにします。

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