安い、お買い得カメラレンズを試す
2018年4月21日 (土)
2017年12月19日 (火)
2017年12月17日 (日)
【青ハロ覚悟】「Tamron SP 300mm F2.8 LD(IF)」
このブログのコメントでおなじみの「たくまーさん」がレンズを貸してくださいました。
まず最初は、ひときわ目を引くタムロンのサンニッパ。すぐさま、秩父に撮影へ。実はもう先週撮って来たのですが、発送が忙しく画像処理できず、ほったらかしに。やっと時間が取れたとので処理できました。
まずは開放F2.8から、
Tamron SP 300mm F2.8 LD(IF)開放
EOS 6D ISO1600 2分×16枚
SS-oneトラベラー + SS-one AutoGuider Pro
次は、一段絞りのF4
Tamron SP 300mm F2.8 LD(IF) -> F4
EOS 6D ISO1600 4分×16枚
SS-oneトラベラー + SS-one AutoGuider Pro
最後に両方を合成したもの。
結果
なかなか良いですね。多少パープルフリンジが出ますが、星もシャープで開放から行けます。F4に絞ってもパープルフリンジが少し減りますが、あまり変わらないので、フラット補正するなら開放でも良いと思います。
シグマやタムロンのサンニッパならヤフオクとかで5万円台で買えますので、コスパ良く天体写真を楽しめます。それにF2.8とかF4以下だとやっぱ、相対的にノイズが減るので、画像処理が楽です。簡単に星雲を浮き上がらせることができます。望遠鏡でF4以下というのは高級機の部類に入りなかなか難しいのですが中古のカメラレンズなら安く買うことができます。
2017年11月12日 (日)
【青ハロ覚悟】「中一光学 135mm F2.8」結果、ニッコール・ヨンサンゴ続報
昨晩は良く晴れたので、いつもの秩父は美の山公園まで撮影に行ってきました。
まずは、買ったばかしの、中一光学135mmF2.8。結果をご覧ください。
中一光学135mmF2.8->F4 EOS 6D ISO1600 2分×25枚
SS-one Mini + SS-one AutoGuider Pro オートガイド
値段からするとまぁまぁですね。天体用として十分使えると思います。フルサイズ周辺はだいぶ流れています。特に右下がひどい。あと、パープルフリンジはやっぱでますね。ただ、前回のオリンパスのように醜くはなく、割り切れば楽しめると思います。このパープルフリンジはフォトショップのカラーノイズ軽減で消せます。
心配した無限遠でのピントですが、ピントリングを回しきったところが無限遠でジャスピンでした。ジャスピンで赤ハロが目立ったので、少しピントリングを戻したところで合わせました。
ピントリング最端でジャスピンというのは、よくここまでジャスピン出せたなと逆に関心してしまいますが、製品の個体差によって、どうなのかちょっと心配になります。この個体に関しては大丈夫そうでしたが。
APS-Cサイズにトリミングしたのがこれ。
次に、フォトショップのカラーノイズ低減をかけたのがこれ。
それをさらにAPS-Cサイズにトリミングしたのがこれ。
結論
割り切れば、天文用として十分遊べる。安いので、ツインシステム構築に良いかも。周辺像悪いので、モザイクには向かない。
このレンズほしい人は、こちらから販売しています。価格は16,000円送料740円になります。
http://shop.ss-one.net/?pid=125032455
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さて、次は、ニッコール400mmF3.5の続報です。前回はフルサイズデジカメで撮りましたが、今回はフォーサーズCMOSカメラで撮ってみました。フォーサーズの高い拡大率に耐えられるかどうか。結果はこちらです。
Nikkor ED 400mm F3.5->F4
ASI1600MM + SS-one CMOS Cap リアルタイムダーク、コンポジット ゲイン10/25
RGB: 各1分×24枚、8枚ごとにリアルタイムコンポジット
SS-oneトラベラー + SS-one AutoGuider Proでオートガイド
FSQに比べると、星がボテッとしていますが、十分ではないでしょうか。とにかくF4というのは明るくていい。画像処理していてもS/Nの良さを実感します。星像に関してはさらに半絞り絞ればもっと良くなると思います。
残念なのは、左側が片ボケなこと、これはEOSマウントのせいです。今回ガタを取るため、1mm厚のシムを挟んだんですが、まだガタつきます。ZWO製ですが、これはほんとなんとかしてほしい。
メジャーな対象はFSQで、淡い対象はF4でこのレンズで、と使い分けできそうです。まだまだ売りたくないレンズですね。
それから、サポートリングを作って取り付けました。これなくても十分頑丈なのですが。
2017年11月11日 (土)
2017年10月31日 (火)
【青ハロ覚悟】「Nikkor Ai-s ED 400mm F3.5」
それでは、作例を掲載しますが、絞り別に撮ってきました。時間がなかったため、それぞれコンポ枚数4枚と少ないので星雲の強調はほとんどできませんでした。(F5.6は2枚)
また、構図が横構図の方がいいじゃん、と突っ込まれそうですが、カメラがアリガタにぶつかって回転できませんでした。あしからず。
共通データ
EOS 6D ISO3200
SS-oneトラベラー+SS-one AutoGuider Pro+100mmガイド鏡
F3.5 2分×4枚
F4 3分×4枚
F4.8 4分×4枚
F5.6 5分×2枚
●F3.5
(なお、今回からピクセル等倍の切り抜き拡大画像は載せないことにします。私の持論ですが、機材の評価は目標とする最終作品全体の印象で決めるべきで、何か特定のものデフォルメして、それをことさら重要視するのは私は嫌です。特にこの企画は安く天体写真を楽しむ企画で、粗探しではないです。)
感想
細かいこと気にしなければ開放から行けそうです。開放では少し星が太っています。
F4は開放より悪く、これはピンボケです。温度の影響と思われます。温度の影響は予測していたので、F4.8からはピント調整し直しています。たぶん、ピントをちゃんと合わせればもっと良いはずです。
F4.8まで絞ると星もシャープになります。F5.6とあまり変わらないので、F5.6まで絞る必要はなさそうです。
残念なのは周辺で色収差のため、色ずれを起こしています。倍率の色収差というやつです。倍率の色収差は絞っても改善されません。こうゆうところはオールドレンズだなと思います。フルサイズ周辺までちゃんとした星像を求める人には向かないと思います。私は許容範囲ですが、APS-Cやフォーサーズでは問題にはならないと思います。この辺は次回試してみたいと思います。あと、上の方は若干、片ボケ気味です。これも少し残念。
最後に周辺減光の様子です。
特に悪くも良くもなく普通だと思います。
以前説明した「簡易フラット」の方法ですべて完ぺきに補正できます。
2017年10月30日 (月)
【青ハロ覚悟】大口径レンズ一本
大口径レンズ、結局買ったのは、
「Nikkor Ai-s ED 400mm F3.5」でした。ヤフオクで8.8万円でした。10cm級の望遠鏡と比べればだいぶ安いと思います。
写真で見たときはいかにも重そうでしたが、実際に手にとってみるとそれほどでもないです。トラベラーにも余裕で乗りました。
前玉がでかい。114mmです。黄ばんで見えるのはレンズはなくL37フィルターです。
このレンズを選んだのは、比較的安かったのと、それとF3.5という明るさです。まだまだ絞る余裕があるし、テレコンも使えそうです。
このレンズ、フォーカスリングのセミロックネジがあるのですが、これがとても便利。
実は、もうテスト撮影に行ってきました。秩父の美の山公園です。
これはぎょしゃ座付近を狙っているところ。写真には写っていないのですが、実はウエイトを忘れてしまいました。最初気がついたときは、これで万事休すと思ったのですが、ウエイトなしでやってみたところ、キャリブレーションは失敗しましたが、オートガイドはうまくいきました。トラベラー凄い!
ちなみにSS-one AutoGuiderは手動でキャリブレーションできます。覚えておくといざという時に助かります。(メニューの[Parameter]->[Motor Test])
結果の写真ですが、次回掲載します。結論先に言っちゃうとけっこういけます。お楽しみに。
2017年10月29日 (日)
【青ハロ覚悟】一度は使いたい大口径レンズ
FSQ-85EDを使っていて、焦点距離450mmはすごい満足していて、星雲星団を狙うにはちょうどいいと思ってます。最近のM31の作例を見てもそう思います。ただF5.3、ちょっと暗いかな、と思います。メジャーな対象ならなんら不満はありませんが、淡い対象になると、ちょっと厳しい。ナローもする気がおきない。
レデューサーを使うと、画角が広くなって良くない。焦点距離を同じで、明るくするには口径を大きくしないといけない。ところが望遠鏡で口径が10cmとかになると、とたんに値段も高くなり、大きく重くなり、トラベラーに乗らない。また望遠鏡の場合はレデューサーも必要だからさらに値段も高くなる。
ということでカメラレンズに注目がいきます。もちろん、最近の望遠鏡には及ばないと思いますが、それでもそこそこ使えるレンズはあれば試してみたいと思います。
大口径レンズあこがれです。サンニッパとか。単純に焦点距離をF値で割った口径10cm以上を勝手に大口径と定義させていただき、ヤフオクなどで10万円以下で買えそうなレンズをリストアップしてみました。
300mmはちょっと短いかなと思います。ただテレコン付ける手もある。個人的には、
ニコン400mmF3.5、500mmF4.5L、600mmF5.6かな。F5.6は暗い。
とりあえず、この中から一本選んでみたいと思います。
2017年10月27日 (金)
【青ハロ覚悟】「OLYMPUS OM-SYSTEM F.ZUIKO AUTO-T 300mm/f 4.5」
「OLYMPUS OM-SYSTEM F.ZUIKO AUTO-T 300mm/f 4.5」
の作例ができました。
EOS 6D ISO1600 3分×64枚 絞りF6.3
SS-one Mini + SS-one AutoGuider Pro
フォトショップのノイズ軽減->カラーノイズ軽減を適用
結論を言うと、たくまーさんの指摘通り、パープルフリンジというか赤にじみが多いです。画像処理が大変、星が赤くにじむので、星と赤い星雲の区別ができず、星雲だけのマスクを作れずに、うまく強調できません。また、赤チャンネルはにじんでるようで、星雲もシャープさがありません。青ハロだったらまだ良かったのすが、赤は大変。
下処理のみの元画像はこの通り。
星だけ除外するマスクが重要です。このマスクは、「色域指定」で「ハイライト」を選択し、「選択範囲拡張」で作りました。
モノクロCMOSでも撮ったのですが、色ごとにピントを合わせられるので赤にじみの原因が分かります。
Gはとてもシャープです。Bは太っていますが、芯はある感じです。Rはピンボケと言う感じです。このレンズ、赤には弱いようです。F8まで絞っても改善されません。
このとき撮ったM31です。
モノクロCMOSの場合は色ごとにピントを合わせられるので、色にじみは多少抑えられます。
結論
天文用にわざわざ買うほどのレンズではなさそうです。
天文屋でこのレンズほしいという人もいないと思うので、ヤフオクに出します。
さて、次はどのレンズにしようか。
続く。
2017年10月24日 (火)
【青ハロ覚悟】安い、お買い得カメラレンズを試す。最初の一本を購入
お買い得レンズ、最初の一本は、とっつき易いということで、300mm F4.5クラスにしました。買ったのは、
「OLYMPUS OM-SYSTEM F.ZUIKO AUTO-T 300mm/f 4.5」
お値段は、19,000円。このレンズ、アポとかEDとかうたっていませんが、特殊低分散ガラスを使っているようで、隠れアポなのです。(隠す必要あるのか?)そのせいか、とてもお安いのです。(最初ニコンを考えていたがニコンより1万円くらい安い)
コンパクトですが、持つとずっしり重く、重厚感があります。最近のレンズはプラ製が多いのですが、昔のレンズは金属製で良いですね。もって見てるだけで幸せになります。売るのがもったいなくなりますが、売らないと、次が続かない。
300mmというと、星雲のちょい撮りにはいいですね。口径は66mm。昔、ゼニスター66という望遠鏡を持っていましたが、66mmの望遠鏡と考えると、恐ろしくコンパクトです。SharpStar60EDとも比べてもコンパクトです。これがカメラレンズの良いところ。
ポタ赤に載せても、ムリムリ感はなく、ちょうど良いフィット感です。
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昨晩は晴れました。M31でも撮ろうかと思い、秩父の美の山公園まで行きましたが、雲が多く、撮影は無理。
そこで、お客様から預かってるEM-200のテストをしました。
より以前の記事一覧
- 【青ハロ覚悟】安い、お買い得カメラレンズを試す。400mm以上の候補 2017.10.21
- 新連載企画スタート、ビンボー企画第2弾、【青ハロ覚悟】安い、お買い得カメラレンズを試す 2017.10.19
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