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2018年2月23日 (金)

「天体写真とカメラ」および本ブログお薦めカメラ

これから天体写真を撮ってみたいという方もいると思います。そこで天体写真を撮れるカメラについてお話ししたいと思います。と同時に私がお薦めするカメラを紹介します。

まず、どんなカメラで天体写真が撮れるか、分類してみました。

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概ねこの三種類に分けられると思います。この他にコンデジやスマフォのカメラでも分野を制限すれば可能です。ただ、このブログの趣旨としては、一時的に天体写真を撮るのではなく、趣味として長く天体を続けていく方を対象としていますので、コンデジやスマフォは除外させていただきます。

天文専用カメラは、
天文専用に開発されたカメラです。基本的にパソコンと接続してパソコンから操作します。価格も高く(最近のCMOSカメラは安くなった)撮った後の画像処理も難しいことから、入門者にはお薦めできません。

入門者にお薦めできるのは、扱い易い一眼カメラです。デジタル一眼レフとミラーレスがあります。天文用途で考えた場合、一番大きな違いは、光学ファインダーがあるかどうかです。覗けば星がある程度見える光学ファインダーはやはりあると便利です。オリオン大星雲やアンドロメダ大星雲もファインダーをのぞけば見えます。

一方、ミラーレスの背面液晶のライブビューはほとんど、明るい星を覗いて、見えません。ただ軽量であることなど、長所もあります。

ところで、天文用カメラも含めて、すべてのデジタルカメラには画像センサーがあり、センサーサイズをいろいろあります。有名なところでは、大きい順に

1 フルサイズ
2 APS-C
3 マイクロフォーサーズ

センサーサイズは天体写真では特に重要です。フルサイズとAPS-Cのセンサーサイズを比較してみましょう。

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左がフルサイズで右がAPS-Cです。フルサイズの方がかなり大きいですね。ではそれぞれぞ特徴を以下の図を見ながら考えてみましょう。

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センサー上には望遠鏡が作りだした像が写ります。同じ望遠鏡なら、フルサイズだろうが、APS-Cだろうが、同じ大きさで写るはずです。いっぽう、撮った写真は印刷にしろ、ネットに掲載するにしろ、一定の大きさに引きのばします。

そうすると、結果的には、センサーサイズの小さい方が拡大率が高くなります。フルサイズの方が拡大率が低いのです。

一般的には、拡大率の低いフルサイズの方が、粗が目立たないので高画質です。ですから、天体写真でも当然、高画質を求めるなら、フルサイズが有利です。

しかし、欠点もあります。拡大率が低いので、APS-Cと同じ迫力で星雲を写そうとすれば、より焦点距離の長い望遠鏡が必要です。赤道儀も大きなものが必要です。また、写る範囲が広いことから、望遠鏡やカメラレンズに要求される性能もあがります。

つまりフルサイズを生かそうとするなら、撮影システム全体が、より大きく高価なものとなってきます。

赤い星雲の写りと改造デジカメ
天体写真の撮影対象になる星雲には、赤い星雲が非常に多いです。ところがこの赤い星雲が出す光(Hα線)はデジタルカメラのセンサー前面に取り付けられた赤外カットフィルターが通さないため、赤い星雲の写りが非常に悪いのです。

そこで天文マニアのほとんどは、この赤外カットフィルターを取り除き、Hα線を通す赤外カットフィルターに交換する改造を天文ショップなどを通して普通に行っています。

改造すると、一般の写真は赤っぽくかぶって撮れません。またメーカーの保証も受けられなくなります。ですから事実上、天文専用カメラになります。

さて、このように様々な事情がある天体カメラですが、私が入門者向けに何か一台お薦めするとしたら、以下のカメラをお薦めします。

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フジフィルムのXシリーズのミラーレスカメラです。これはX-A1ですが、他のXシリーズでも良いです。なぜか。

実はフジフィルムのXシリーズのカメラは改造しなくても赤い星雲が良く写るのです。
このX-A1の場合は、中古で15,000円~20,000円程度で買えます。安いのも魅力です。

安く手に入り、改造しなくても良いということで入門者には特にお薦めです。
XシリーズはすべてAPS-Cのカメラです。ミラーレスなので、光学ファインダーがないのは欠点です。導入や構図合わせで不利ですが、そこは他の方法で補うしかありません。このブログでもそこはしっかり説明していきたいと思います。

次点のお薦めカメラとしては、ある程度金額がかかってもよく、将来改造することも承知ならCanon EOS Kissシリーズがお薦めです。天体写真で、広く使われている定番カメラです。

最後にX-A1で撮った天体写真の作例を掲載します。15,000円のカメラでこれだけ撮れます。

バラ星雲
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M8(干潟星雲、大きい方)とM20
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天体写真の基礎知識」カテゴリの記事

コメント

 X-A1は価格も手ごろ、赤い星雲もよく映るという事で、私も天体撮影を始めた頃とびついて現在もメイン機材の一つです。重宝してますよ。
 ライブビューの画像拡大があまり大きくないので、ピント合わせのコツなど解説して頂けると助かります。

天文部部長さんもX-A1使っていたのですか。
BKP130といい、よく被りますね。
それだけ、初心者向きということですね。

ピント合わせですが、目盛を付けて、実写するのが一番確実でしょう。

X-A1拡大率、RAWだと2.5倍で低くて大変かなと思うのですが、そんなに問題にならないですか?
目盛りをつけるというのは、望遠鏡の、ヘリコイドなどの目盛り部分に印をつけるということでしょうか?

大変というほどではないですが、やっぱり、もうちょっと拡大率がほしい。
できないことはないんですが。
X-A3はもっと拡大率高いのかな。できればもっと上位機種、買いたいです。

目盛りは、プリンタで目盛りを印刷して、望遠鏡の接眼部に付けたり、電子ノギスをつけたりします。そして、一目盛りずつ実写して、ベストな位置を探します。
昔は、普通にこの方法でやっていたのですが、デジカメのライブビューになれてしまうと、やはり面倒ですよね。ライブビューに頼りたいです。

ほんまかさん、素早い返答ありがとうございます。やはり、そのような方法なのですね。そのようなやり方の場合、温度変化による微妙なピントずれなどは大丈夫でしょうか?
自分はオリンパス機を使っていて、倍率が14倍ですが、レンズによってはさらに拡大率が欲しいと思うこともあります。
ちなみにオリンパス機もHαは、結構通します。以前短期間ですがX-E2を使ったことがあるのですが、オリオン大星雲のピンク色などはあまり変わらない印象でした。あとは、天の川や山の稜線まで見える、ライブビューブースト2機能はとても便利です。中古だとE-M10 Mark2などは値段がこなれていて、お試しいただいても良いかなと思いました。
ご参考まで

温度変化によるピントのずれは、どのようなピント合わせでもあります。
そういった意味では、再ピント合わせがしやすい、ライブビューによるピント合わせがいいですね。

オリンパス機は、E-M5を持ってます。一度天体を撮ったことがありますが、その時はノイズ多いなと思いました。
もうちょっと新しい機種なら、もう少しいいのかな。

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