天文シミュレーションソフトを導入しよう
昔は天体観測というと「星座早見盤」というのがあって、日時を合わせると、見える星座などがわかる表示版があったのですが、現在はパソコンなどで使う「天文シミュレーションソフト」が非常に便利です。
観望や撮影の事前計画になくてはならないソフトウェアです。天体観測を始めるなら是非ほしい一本です。
天文シミュレーションソフトは複数ありますが、お薦めはアストロアーツ社の「ステラナビゲーター」です。
購入したら、最低限の設定をしましょう。まずは起動時の画面です。
現在時刻の空を表示しますので、昼間に起動すると、ご覧のように昼間の空が表示されます。夜起動すると、夜空が表示されます。なお、月が出てると月明かりで少し明るめに表示されるのも現実感が高いです。
さて、最初に起動したら、メニューの[設定]->[環境設定]を開きましょう。
次に、表示を「星座早見」にしておきます。左のメニューの「表示形式」から「星座早見」を選択します。
この表示だと、全天が表示されますので今見えてる星座が一目瞭然です。
昼間の空ではつまらないので、時刻を進めてみましょう。上の時刻が表示された部分の時間の1の位の数字を左クリックすると、時間が進みます。
10の位の数字なら10時間単位で進みます。分や、日付についても同様です。なお、右クリックすると、時間が逆に戻ります。
さて、星座を分かりやすくするために星座線を表示させてみます。上の星座枠の中の「星座線」をクリックします。
最後の天体観測で良く使う、「赤経・赤緯線(せきけい・せきいせん)」を表示させてみましょう。上の経緯線の枠の「赤経・赤緯」をクリックします。
なぜ、赤経・赤緯線が重要かというと、
1 星は東西方向に伸びた「赤経線」に沿って動きます。北の方だとくるくる回るのがわかると思います。
2 赤道儀と言われる望遠鏡の架台は、この赤経・赤緯線に沿って動く
3 天体写真の縦横の構図は、この赤経・赤緯線の向きに合わせる
という理由からです。具体的にはまたいずれ説明いたします。
ステラナビゲーターは、単に現在見えてる天体を教えてくれるだけでなく、天体の運動を勉強したり、学習目的にも優れています。より詳細な使い方は以下の動画をご覧ください。
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