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コラム

2018年2月 4日 (日)

天体望遠鏡はなぜ、押入の肥やしになってしまうのか

タイトルの問いですが、前回のコラムで話した通り、天体観測自体モチベーションの維持が難しいことがあります。しかし、望遠鏡メーカーや販売店の責任も少しはあると思います。

ホームセンターなどで売っている望遠鏡は問題外として、各メーカーともエントリーレベルのいわゆる初心者向けのセットを販売しています。価格は3万円くらいです。

まぁ、買いやすい値段なんでしょう。

これらに共通した特徴があります。思うのは、焦点距離が長いですよね。900mmとか。

メーカーの初心者向けセットって、月と惑星を観ることしか考えていないと思います。あと、望遠鏡が長い方が、かっこいいし、倍率が高くて高性能にみえます。

ただ、このクラスの小さいレンズ直径で、これだけ焦点距離が長いと、星雲や、系外銀河などの観望は難しく、ほんとに月と惑星を観たらそれで終わりです。月以外の天体撮影にも使えません。

本当に必要な初心者セットは、月、惑星の後を考えていること、そして、そのための適切なサポートがあることです。具体的に言うと、

口径(レンズの直径のこと大きいほど良い)は6cm~8cm
焦点距離は500mm以下
正立ファインダー(逆さまに見えないファインダー)付属
正立プリズム(左右逆に見えないプリズム)付属
広視界低倍率のアイピース(望遠鏡の目に当てるレンズのこと)付属

望遠鏡の場合、焦点距離を長く伸ばすこと(倍率を高くすることと思っていい)は割と簡単に出来るのですが、逆に短くすることは難しいので、低倍率を基本に選んだほうが良いと思います。またこれくらの焦点距離だと天体写真へ発展させることも容易です。

わたしの個人的な考えでは、月・惑星の後は、低倍率での散開星団観望などがお薦めです。そのための優しい解説書があれば良いと思うのですが、今のメーカーや販売店には無理でしょう。そのためのサポートがまさにこのブログです。

今後の予定になりますが、、ほんとうにお薦めできる【初心者セット】を私、ほんまかが組んでみたいと思います。ご期待ください。

天文趣味はモチベーションの維持が難しい

天体望遠鏡ほど、押入れの肥やしになる率が高い機材はない。

私は、これはメーカーの責任もあるのですが、天文趣味そのものにモチベーション維持の難しさがあると思ってます。

まず、夜に活動するということ。冬は寒いです。あと、難しさというのもあると思います。望遠鏡を買ったはいいが、月見て、土星みたら、あとは押入れ。というパターン。まぁ、よくてスバルとかオリオン大星雲とか観るかもしれないけど、あとは良くわからない。

まぁ、なんとか最初のハードルはクリアしても、結局、天候に左右されることが多く、数か月も離れてしまうと、モチベーションが下がってきてしまいます。

ですから、ほんとに好きで、なんらかなの充実感みたいなもの、価値観を天体観測から自分で見つけないと長続きしません。

長続きさせるヒントとしては、

1 何かの会に入る、参加する
やっぱ一人だと寂しく挫折しやすいです。仲間がいれば情報交換やライバル心とか、モチベーションも上がります。星が見えなくても、毎月の定例会という飲み会だけでも楽しいです。SNSとかでも良いと思います。

2 ブログとか、SNSとか発表の場を作る
天体写真とか、発表の場があると、恥ずかしいものは見せられないの、やる気が全然違います。

3 天文雑誌のフォトコンテスト入賞を目指す
天体写真というのは、風景撮影と違って、撮影者の感性とかあまり関係なく、やることをきっちりやれば、わりと簡単に入選レベルの写真が撮れます。また上達するにはフォトコンに挑戦するのが一番の早道です。

いずれにしてもあまり一人でこもらないで、友達でもなんでも、外につながりを持つことは重要と思います。



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